フレーム / 思考方法



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先日、システム思考を学ぶ機会を得て参加してきました。
予備知識は上のYouTubeと「世界はシステムで動く」ドネラ・H・メドウズ(英知出版)のみ。
  ※「世界がもし100人の村だったら」の著者です

もともと事象を固定的にみるより動態的に把握していたので、この考え方は違和感なく理解をすることが出来ました(もちろんもっともっと奥深いモノだと思いますので、私の理解の範囲でお話します)。

政治学の「権力」概念でもそこに「ある」実体として捉える考え方と二者以上の関係と捉える考え方があります。
また、憲法上の概念でもアクション・リアクションにより範囲が決まるもの(学説ですが)もあります。
 顕在化している事象を、「動き続ける関係の連続」としてみていくと物事の別の面が見えてくると思います。そう難しくはありません。ご興味があれば、上のYou Tubeを何度か繰り返して見てみてください。



この考え方は、ひとつの現象を「原因A→結果B」の因果(一方向)としてみるのではなく、A→B→A…と循環する(ループ・フィードバック等の言葉で表します)もの、ないしは相関関係としてお互いに影響し合うものと捉えます。

この考えでは、犯人(原因)捜しは意味がなくなります。
鶏が先でも卵が先でも良いのです。悪循環ならどこで断ち切るか、良い循環であれば、どこにドライブをかけていくか、が問題になると思います。

 私が携わる女性活躍の問題に即してみてみましょう。
例えば、「なぜ女性は企業で活躍してこなかったかのか」という問い。

この問いに対しては、よく社会学の自己成就的預言(マートン) という概念が引き合いに出されて説明されています。
すなわち、女性はすぐ辞めるだろうから教育投資しない(A)→期待されていないのを知っている女性は障碍があれば辞める=やはり、思った通り女はすぐ辞める(B)、という説明です。

 しかし、これを原因(A)→結果(B)と固定して捉えても問題は解決しないように思うのです。
企業が女性に教育投資をすれば女性が見違えるほど活躍し始めるということはあり得ないでしょう。
むしろ、 これをループする関係と捉える。女性はすぐ辞める→教育投資・成長機会を与えない→女性が仕事に責任をもたない→育児・介護等の障碍があれば辞める→最初に戻る(… そこにまた別のループ(例えば、育児・介護の負担の在り方)が加わる… と図式化する。そして、どこに何をするのか、最も効果のあるのは何か、を探していく…。

こう考えていくと、辞めさせないようにしよう(継続就労)、成長機会を付与しよう、継続就労のための障碍への対策が必要では?etc.と打つ手が広がっていきます。

この円環の中では、「企業(男性)が女性に教育投資・成長機会を与えないからだ」「いや、女性は仕事に対する打ち込み方が足りないのが原因だ」と、争ったり、原因探しをしたりすることは不毛ではないでしょうか。
必要なのは、以下にこのループを断ち切るか、なのですから。


もし、皆さんが物事の理解に煮詰まったり、これまでのやり方が上手くいかなかったりしたら、皆さんに合う新しい思考のフレームを探してみてください。インターネット上には様々なフレームが紹介されています。
新たなフレームを通してみることで、問題の本質に近づけることもあります。

そして、それはきっと私達の問題解決に少しだけ近づくエネルギーとなるはずです。



 

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